
ヤバい経済学〔増補改訂版〕―悪ガキ教授が世の裏側を探検する
スティーヴン・J・ダブナー, スティーヴン・D・レヴィット, and 望月 衛
東洋経済新報社 / 2007-05-10
この本について
仕事でも日常でも、「なぜこの人はこんな行動をするんだろう…?」って場面がけっこうあります。専門家に言われるまま動いて後になって後悔したり、みんなが並んでいるから正しいと思い込んだり。自分も同じように振り回されてモヤモヤすることが多いです。 『ヤバい経済学』は、そのモヤモヤをちょっと冷静にほぐしてくれる本でした。たとえば、相撲やギャングの話のように、一見遠い世界の話に見えて、実はインセンティブが人をどう動かすかをすごく具体的に見せてくれます。「人は善良か、利己的か」みたいな抽象的な議論じゃなくて、目の前の選択がどう誘導されているかを、現実の数字で見せつけられる感じです。そして、自動車整備工や医者、不動産屋の話のように、僕らが普段接する相手も同じルールで動いている、と気づくと、ちょっと身の守り方が変わります。 読んでいて一番刺さったのは、専門家が悪いという話でも、逆に人は善だという美談でもなく、「人は状況に応じて変わるもの」という現実の温度をそのまま書いているところでした。自分の判断がブレるのは意志の弱さではなく、仕組みのほうに理由があるのかもしれません。 「人の行動の裏側を、感情だけで捉えるのに疲れてきた人」に刺さる本だと思います。自分の毎日の選択をもう少し落ち着いて見直したいとき、ちょうどいい距離感で効いてきます。
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