
アニマルスピリット―人間の心理がマクロ経済を動かす
ジョージ・アカロフ、ロバート・シラー、山形 浩生
東洋経済新報社 / 2009-06-11
この本について
仕事でも日常でも、数字や理層で説明がつかない動きに振り回されることがあります。自分の判断がブレたり、周りの空気に流されたりして、「なんでこうなるんだろう…」と立ち止まる瞬間、けっこう多いですよね。 この本がおもしろいのは、経済そのものを「人間の心理の集合」として描きなおしてくれるところです。たとえば、景気の波はデータの結果というより、安心や不安みたいな空気の変化から生まれる、という視点。あるいは、賃金や消費の動きにしても、合理性より「公平感」が強く効いているという話。どれも自分の生活に置き換えてみると、思い当たる場面が多くて、世界の見え方が少し変わってきます。 読みながら感じたのは、経済を“遠い巨大な仕組み”としてじゃなく、自分たちがつくる物語で動いているものとして捉えると、仕事の判断にも生活の選択にも余白ができるということでした。焦って「正しさ」を探すより、どんな思考の流れが今の状況を生んでいるのかを眺められるようになる。そういう落ち着きがほしい人に向いている本です。
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