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縮訳版 戦争論 (日本経済新聞出版)

縮訳版 戦争論 (日本経済新聞出版)

カール・フォン・クラウゼヴィッツ、加藤秀治郎

日経BP / 2020-11-24

累計読者数4
平均ハイライト数 21.5件/人
推定読了時間 約5時間46分
star総合評価 61/100
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この本について

仕事でも人生でも「ここで決めないといけないのに、いざ目の前に来ると腰が引ける」という場面ってありますよね。相手の状況を過大評価して身動きが取れなくなることもあれば、逆に考えすぎてタイミングを逃すこともあって、自分でも何に怯えているのか分からなくなる。僕自身、その感覚がずっと抜けずにいました。 『縮訳版 戦争論』を読むと、クラウゼヴィッツが語っているのは戦争そのものというより、極度の不確実性の中で人がどう判断し、どう耐えるのかという話でした。読者の抜粋にもあるように、「知性だけでは決断力にならない」「責任を担う勇気は心の揺れに耐える力だ」という指摘は、仕事の現場にもそのまま持ち込めます。状況が不完全にしか見えないからこそ過大評価しがちになる、という視点も、相手の反応を恐れて動けない時に効きました。 もう一つ大きかったのは、「抽象的な極限状態を前提にすると現実への寄与がなくなる」という部分です。完璧な準備や完全な情報を前提にすると、いつまでも動けないままになる。クラウゼヴィッツはそこで踏みとどまらず、政治目的との釣り合いや、現実の制約の中でどこまでやるかを見極める必要を淡々と書いている。これは、仕事の判断でどこまで踏み込むか迷っている時の軸になりました。 特に「決断しなかったことで生まれる矛盾の方が危険」という感覚に刺さる人には、静かに効く本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

世界の軍事戦略のデファクトスタンダードになっているアメリカ軍の戦略大学校。その戦略論コースの普遍の定番となっているのが、クラウゼヴィッツ『戦争論』と『孫子』です。軍事論、国際関係論、戦略論を語る上でのグローバルな常識になっている『戦争論』ですが、本書を購入した日本人読者の何割が通読できているでしょうか。 本書は、読まれざる名著の代表と言っても過言ではないクラウゼヴィッツ『戦争論』の縮訳版(分量にして四分の一ほどで、未だ半分もないので「縮訳」としました)。本書の言う「縮訳」は、「超訳」などという、翻訳とは別ものではなく、ドイツ語原文から省略した部分が相対的に多いというものです。 訳者はドイツ語翻訳能力は高く評価され、下記に列挙した既刊訳と比較するとわかりやすさは格段で、難解きわまりない『戦争論』が本書の登場によって理解が格段に進みます。
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