
素直な心になるために
松下 幸之助
PHP研究所 / 2004-04-01
この本について
仕事でも人間関係でも、「なんでこんなに視野がせまくなるんだろう…」と後から気づいて落ち込むことがあります。自分では冷静なつもりなのに、立場や欲に引っ張られて判断がゆがむ時ってありますよね。しかも、そういう時に限って相手ともぶつかりやすくて、余計にしんどくなる。抜粋を見ていると、まさにこのあたりに刺さっている人が多いんだろうなと感じました。 この本のいいところは、「素直に生きよう」といった漠然とした話ではなく、自分の中の“とらわれ”に気づいた瞬間から考え方の軸が変わっていくところです。たとえば、相手の意見をただ受け入れろという話ではなく、私心のくもりを外して“実相を見ようとする姿勢”を取り戻すことが本質だと何度も語られます。また、どんな場面からも学ぼうとする姿勢を持てると、相手との対立が自然とゆるんでいく感覚があって、これは日常で実感しやすいところだと思います。そして、判断に迷った時でも「一度とらわれを外す」という小さな行動が、その後の選択を少しだけ落ち着いたものにしてくれます。 自分の立場にしばられがちな人、つい気持ちが固くなってしまう人には特に刺さる一冊だと思います。完璧に素直になる必要はなくて、くもりに気づく回数を1回増やすだけでも、ちょっと世界がやわらかく見える本です。
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