
定年後 50歳からの生き方、終わり方 (中公新書)
楠木新
累計読者数6
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推定読了時間 約4時間25分
star総合評価 61/100
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この本について
定年が近づくと、「自由になれるはずなのに、むしろ不安の方が大きい」という声をよく聞きます。会社での役割が薄れていく感じや、家での居場所のなさ、いざ時間ができたときに何をしていいか分からない戸惑い。自分も同じように揺れたので、この本に出会ったときの安心感はけっこう大きかったです。 『定年後』が面白いのは、きれいごとではなく、実際に定年を迎えた人たちの「リアルな声」から話が進むところです。期待されない働き方の現実や、自由時間が長すぎることのしんどさを直視しつつ、その中で元気に過ごしている人の共通点が少しずつ見えてくる。たとえば、仕事以外の役割を持っていた人の強さや、子どもの頃の好きだったことが後半の支えになっていく流れは、読んでいると自分の過去をつい探りたくなります。また「黄金の15年」という考え方も、老後を曖昧な不安ではなく、扱える時間としてイメージさせてくれました。 結局のところ、この本は「定年後に備える」よりも、「今の延長でどう生きるか」を考えるきっかけになります。急に別人になる必要はなくて、むしろ自分の中に眠っていたものを丁寧に拾う作業に近い。そう思えると、老後の話が少し現実味を帯びてきます。 会社の役割を降りた後の自分がぼんやりしている人に、特に刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
自営業などを除けば誰もがいつか迎える定年。社会と密接に関わってきた人も、組織を離れてしまうと、仕事や仲間を失って孤立しかねない。お金や健康、時間のゆとりだけでは問題は解決しない。家族や地域社会との良好な関係も重要だ。第二の人生をどう充実させたらよいか。シニア社員、定年退職者、地域で活動する人たちへの取材を通じ、定年後に待ち受ける「現実」を明らかにし、真に豊かに生きるためのヒントを提示する。
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