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定年後のリアル

定年後のリアル

勢古 浩爾

草思社 / 2015-12-08

累計読者数3
平均ハイライト数 3.3件/人
推定読了時間 約5時間23分
star総合評価 49/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 83%

この本について

定年前後って、現役時代のスピードに体が追いつかなくなったり、逆に急に時間が増えて手持ちぶさたになったりして、「この先どうやって生きていけばいいんだろう」とふっと立ち止まる瞬間が多くなると思います。過去の働き方を思い返しても、誇らしさと虚しさが同時に押し寄せてきて、結局どんな気持ちで整理すればいいのかよくわからない。そんなモヤモヤに近いところを、この本はあまり気負わずに触ってくれます。 勢古さんの語り口は、定年後を明るく盛り上げるでもなく、悲観的に語るでもなく、「あれはあれだったのだ」と淡々と受け止める距離感です。読者が抜き出した部分を見ても、どこか肩の力が抜けている。それが逆に効いてくるんですよね。たとえば、年金をいつもらうかの判断も、「どうせ先のことなんて読めない」という、ごく現実的な理由で決める。そういう判断の仕方に触れると、将来設計をカッチリ固められない自分を責めなくていいような気持ちになります。また、「答えを知る必要のない質問はする」という一節は、定年前後に増える“意味探し”の焦りをほぐしてくれる。全部に意味を与えようとしなくていい、と言われているようで楽になるんです。 全体を通して、定年後を“成功”とか“理想の暮らし”に結びつける本ではありません。でも、自分の年齢の変化をどう受け入れればいいのか、毎日の選択をどう軽やかにしていくか、そのあたりの感覚が少しずつ整っていきます。過去にしがみつかず、かといって全部捨てるわけでもない、その中間の立ち位置を探している人に刺さる本だと思います。

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出版社による紹介

そこそこの健康と、そこそこの自由。これさえあれば、あとはなんとかなる―。定年退職から8年。68歳を迎えた著者が、老境に入りつつある心境や日々のリアルをユーモアたっぷりに綴る。世間を追わず、淡々と定年生活を貫く姿勢は、多くの定年予備軍、定年生活者の心を軽くする。「レジで計算を間違う」「灰皿にコーヒーを入れかける」「ホラあの、顔は出てるんだけどな」「足が弱っておっとっととへたりかける」等々「じじいあるある」も満載。
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