
平常心のレッスン (朝日新書)
小池 龍之介
朝日新聞出版 / 2011-10
この本について
最近、何かにつけて心がザワつくなあ…と感じることが増えていませんか。人の評価に振り回されたり、過去の失敗を何度も思い出したり、目の前の出来事にいちいち善悪のレッテルを貼ってしまったり。頭では「気にしすぎだ」と分かっていても、心は勝手に動いてしまうんですよね。僕も同じで、放っておけたらどれだけ楽なんだろう、と思いながら日々を送っています。 『平常心のレッスン』は、その“どうにもならない心のクセ”に、少し距離を置くための本です。たとえば、瞬間的に判断しそうになったときに「そのようである」とつぶやく、という提案があります。大げさな修行ではなく、実生活にそのまま持ち込める小さな工夫として、かなり実用的でした。また、「心の浮き沈みは過去の積み重ねで起きているだけで、やがて変わるもの」と理解できると、落ち込んだ瞬間に余計な焦りが減ります。過去も自我も「実体のないもの」として眺める視点も、現実逃避ではなく、不要な執着を手放す助けになりました。 きっとこの本は、強くなりたいわけじゃないけれど、いまより少しだけ穏やかに暮らしたい人に向いています。何かを努力でねじ伏せるタイプのメッセージではなく、「こういう考え方もあるよ」と寄り添ってくれる感じが心地いいんです。刺激的な言葉で背中を押す本は世の中にたくさんありますが、日常の静かな揺れに効くのは、こういう一冊なのかもしれません。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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