
日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書)
竹田恒泰
PHP研究所 / 2010-12-01
この本について
最近、「自分の国について聞かれたとき、うまく言葉にできないな」と感じることが増えている人は多い気がします。海外の評価を耳にすると誇らしい半面、「自分はどれだけ日本のことを理解してるんだろう」と、ちょっとモヤッとするあの感覚です。僕自身も似たような迷いがあって、この本を手に取りました。 読んでみて気付かされるのは、日本文化の価値って、外の目を通すと急に輪郭がはっきりするということです。異邦人が日本を称賛する話はよくありますが、その理由の背景まで追うと、自分が当たり前すぎて見落としてきた感覚が浮かび上がってきます。たとえば「いただきます」という言葉の元々の意味や、食事をほとんど“神事”のように扱う日本人の感覚が、料理を極める土壌になっていたという指摘。これは読みながら、妙に腑に落ちました。 もう一つ刺さったのは、海外で日本が高く評価されているのに、それを日本人自身が自覚できていないというギャップです。自国より日本が好きだと答える人が多いというデータは、単なる“人気”というより、「価値の再発見を他人任せにしている」僕たちへの小さな警告にも見えます。日本的なものが長く“古臭い”と扱われてきた歴史を考えると、この視点の転換は結構大きいです。 自分の足元を見直したい人、あるいは「日本って結局なんなの?」をゆるく掘り下げてみたい人には静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの42%が集中しています。
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