
ライフトラベラー 人生の旅人
喜多川泰
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2013-07-20
この本について
やりたいことが何なのか分からないまま日々が過ぎていく感じとか、つい「これって得か損か」で行動を決めてしまう自分へのモヤモヤって、けっこう誰でも抱えていると思います。僕も同じで、頭では「もっと動いたほうがいい」と思いながら、実際には予想できる範囲でしか動けていないことが多いです。 『ライフトラベラー』は、その停滞感にほんの少し風を入れてくれる本でした。強く背中を押すというより、「こういう見方もあるよ」と旅の途中で穏やかに肩を叩かれる感じに近いです。たとえば、行動の基準を〈損得〉から〈経験〉にずらすだけで、日常の選択の幅がいきなり変わること。これまで避けていた“小さな新しいこと”に手を伸ばしやすくなるし、その結果として自分の可能性が想像より外側に広がる感覚が生まれます。それに、「どこへ行っても自分は一緒」という視点が入ると、人間関係や環境に期待して疲れる場面が少し減り、まず自分のあり方を整えるほうが旅を楽しくする近道なんだと腑に落ちてきます。 さらにこの本は、出会いの捉え方がそっと変わるのも大きいです。人と人が出会うとき、表に見える言葉や肩書きよりも、実は〈想い〉がぶつかり合っているという考え方に触れると、「この出会いは自分のどんな想いと共鳴したんだろう」と自然と振り返るようになります。それだけで日常のつながりが少し濃くなるし、偶然に見える出来事の意味づけも変わってきます。 自分の可能性を、自分の想像の外側に取りにいきたい人に静かに効く本です。僕自身、「とりあえず今ある目の前をちゃんとやってみる」という、ごく当たり前なのにずっと避けていた行動を試すきっかけになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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