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「空気」と「世間」 (講談社現代新書)

「空気」と「世間」 (講談社現代新書)

鴻上尚史

講談社 / 2009-07-20

累計読者数10
平均ハイライト数 48.5件/人
推定読了時間 約2時間48分
star総合評価 77/100
trending_up後半加速型
check_circle推定完走率 49%

この本について

なんとなく息が詰まる集まりや、場の空気だけで自分のふるまいが決まってしまう感じに、うっすら疲れている人は多いと思います。仕事でもプライベートでも、「空気を読まないといけないのは分かるけど、読んでも安心できない」という矛盾みたいなものが、じわじわ積もっていくんですよね。僕自身も、挨拶はしているし雑談もするけれど、どこにも深く属していないような心細さを抱えていた時期がありました。 この本が面白いのは、空気を“読むか読まないか”みたいな単純な話ではなく、「空気とは、不完全な世間のルールの集まりにすぎない」と説明してくれるところです。そう聞くと、あの息苦しさも「完璧な共同体に所属できていない自分のせい」ではなく、そもそも空気という仕組み自体が不安定だからなんだと腑に落ちます。また、挨拶やちょっとした会話のような薄い関係でも、人はかなり救われるという視点は、日常の選択肢を静かに増やしてくれます。さらに、「世間」から少し離れて「社会」と会話する言葉を身につけるという提案は、無理にキャラを演じ続けなくてもいい余白をつくってくれます。 今いる場所に違和感を覚えながらも、かといって全部を否定したいわけじゃない人に刺さる本です。空気に合わせる前に「ここに大物司会者はいるのか?」と一呼吸置けるようになるだけで、日常の窮屈さは少しずつ変わっていくはずです。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「空気」の存在に怯えている人は多い。なぜ「空気」は怖いのか? その正体を探っていくと見えてきたのが、崩れかけた「世間」の姿だった……。人気の脚本・演出家が、阿部謹也、山本七平といった先人の仕事を現代に投影させながら、自分の体験や発見を踏まえた会心作! 「空気」と「世間」を知り、息苦しい現代日本を生きていくための方法を示します。(講談社現代新書)
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