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日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~ (光文社新書)

日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?~結婚・出産が回避される本当の原因~ (光文社新書)

山田 昌弘

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この本について

結婚や子どもを持つ話になると、「自分の生活すら不安なのに、ほんとに踏み切っていいのか…」みたいな気持ち、けっこう根深いと思います。周りを見ると、なんとなくみんな余裕そうに見える分、自分だけ世間並みから落ちていくような感覚もあったりして。少子化の議論って制度とか支援の話に寄りがちだけど、実際に迷っている当事者の感覚はもっと複雑なんですよね。 この本は、その“複雑さ”をちゃんと言語化してくれます。たとえば、日本では恋愛より生活設計を優先しがちで、世間体や「子どもに辛い思いをさせたくない」という不安が結婚や出産を遠ざけていること。子どもを「育てて楽しい存在」より「ちゃんとした大人に育てなきゃいけない存在」として見てしまう重さが、親になるハードルを上げていること。こういう、普段あまり表に出ない感情の構造を整理してくれるので、自分の迷いがどこから来ているのかが見えやすくなります。 制度を増やせば解決する、という単純な話ではなく、「そもそも日本では欧米式の対策が効きにくい理由」を現実的に示してくれるのもありがたいところです。読んでいて、“自分が弱いんじゃなくて、仕組みがそもそもそうなってたのか”と少し肩の力が抜けました。 将来設計や恋愛・結婚について、なんとなく説明しづらい不安を抱えている人ほど刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「1.57ショック」(1990年)から30年もの間、出生率が低迷している日本。当然の結果として、21世紀に入り人口減少が始まっている。欧米人からは「なぜ日本は少子化対策をしてこなかったのか」と驚かれる。一方、アジアの国々の人からは「日本のようにならないためにはどうすればよいか」と聞かれる。日本を反面教師としようとしているのである。家族社会学者である著者は、日本の少子化対策が事実上失敗に終わっているのは、未婚者の心と現実に寄り添った調査、分析、政策提言ができていなかったからだと考える。具体的には、欧米に固有の慣習や価値意識をモデルの前提にし、日本人に特徴的な傾向・意識、そして経済状況の変化を考慮しなかったのである。本書では失敗の原因を分析・総括するとともに、日本特有の状況に沿った対策は可能なのかをさぐる。
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