
コンテクスト・マネジメント~個を活かし、経営の質を高める~
野田 智義
光文社 / 20230921
この本について
組織で働いていると、「なんでこんなに話が噛み合わないんだろう」とか、「結局、誰がどこに向かってるんだっけ」といった小さな違和感が積み重なることがあります。個人で考えるとシンプルなのに、人数が増えた途端に物事がややこしくなるあの感じです。自分の努力とは別のところで、組織そのもののクセに振り回されているような感覚を覚える人もいると思います。 『コンテクスト・マネジメント』は、その「組織という厄介な生き物」をどう扱うかに正面から向き合った本です。人が集まれば自然にうまくいくわけではなく、むしろ放っておくと学ばない組織ができあがってしまう。では何を整えれば、1人では動かせない石を動かせるのか。本書では、その鍵を「コンテクスト」という視点で捉え直します。理念や組織構造の話のようでいて、実際は日々の意思決定の前提がどうつくられていくか、というかなり地に足のついた話です。 読んでみて個人的に刺さったのは、「普遍解ではなく固有解」という姿勢です。正解を探すのではなく、自分たちの環境にどう再適合するかを問い続ける。そのために、CREATE/ELIMINATE/RAISE/REDUCE のような思考の枠組みを紙一枚から動かしていく。その地道さが、遠回りに見えて実は一番効くのだと感じました。 「大きな組織の中で、自分の仕事がどこにつながっているのか見えづらい」と感じている人に特にしっくりくると思います。組織と個の折り合いに悩む人には、いろんな場面で手がかりになる本です。
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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