
結婚不要社会 (朝日新書)
山田 昌弘
株式会社朝日新聞出版 / 2019-05-14
この本について
恋愛や結婚の話になると、なんとなく胸のあたりがざわつくことがありませんか。結婚したほうがいいのか、しなくてもいいのか、自分の状況は「普通」なのか…。頭では気にしなくていいと思いながらも、世間体とか相手の社会的地位とか、ふとした瞬間に心をつかんで離さない。自分もこのあたりのモヤモヤがなかなか消えずにいました。 『結婚不要社会』を読んで救われたのは、いま感じている息苦しさが「個人の問題」ではなく、社会構造の変化から生まれているものとして説明されていたことです。たとえば、結婚相手の地位が評価の対象になる日本特有の“世間体の強さ”や、経済と親密性を別々に追いかけなければいけなくなった現代の構造は、自分の悩みをかなり言語化してくれました。あと、今の社会では「パートナーがいない=承認してくれる相手がいない」という不安が自然に生まれやすい、という指摘も妙に納得してしまいました。自信のなさや孤立感を、自分の性格の問題だけで理解しようとしていたのが少しほぐれた感じがします。 この本は、結婚を推奨するわけでも否定するわけでもなく、ただ「いまの日本でなぜこんな状態になっているのか」を淡々と説明してくれます。だから読んでいて変に煽られないし、現実を立体的に見られるようになるだけでも気持ちが軽くなりました。結婚に限らず、親密な関係ぜんぶがしんどく感じるときに手に取りたい一冊です。 特に、「恋愛や結婚のことで自分だけ取り残されている気がする人」には刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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