
男がつらいよ
田中 俊之
朝日新聞出版 / 2023-07-21
累計読者数4
平均ハイライト数 28.3件/人
推定読了時間 約2時間30分
star総合評価 70/100
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この本について
やりたいことがわからないまま年齢だけ重ねていく感じとか、恋愛や結婚にまつわる「普通こうでしょ」という空気に妙な息苦しさを覚えることって、わりと誰にでもあると思います。自分の気持ちが鈍いのか、努力が足りないのか…みたいな自己責任モードに入りがちですが、この本はそこを一度ほぐしてくれるところがあります。 読んでみて意外だったのは、「悩むこと自体は悪くない」とはっきり書かれている点です。気が変わってもいいし、環境で人が変わるのも当たり前。こういう当たり前を当たり前として扱ってくれるだけで、肩に入っていた力が抜けました。さらに、男がリードしなければいけない、稼がなければ価値がない、といった“見えない規範”を丁寧にほどいていくので、普段自分でも気づかなかったしんどさの正体に触れられます。恋愛や結婚を「能力」や「優劣」と結びつけてしまう現代の空気についても、具体的なデータやエピソードを交えながら説明されていて、単なる意見書ではありません。 全体として、この本は男性を甘やかしたり持ち上げたりするわけでもなく、逆に断罪するわけでもなく、「どうしたって社会の枠に影響されるよね」という前提から、じゃあどう距離を取るかを一緒に考えてくれます。自分を責める癖がある人や、恋愛・仕事・家族のどこかで無言の役割に縛られている感覚がある人には、特に刺さると思います。
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出版社による紹介
「ガッツ」重視の就活に始まり、妻子の経済的支柱たることを課せられ、育休をとれば、出世ラインを外れれば、同僚らから蔑視される被抑圧性。「男らしさ」のジェンダー規範を具現化できず苦しむ男性が増えている。定年後も続く「男」の呪いから解き放たれ、誰もが生きやすい社会を、詳細ルポを通して考える。
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