
はじめてのジェンダー論 有斐閣ストゥディア
加藤秀一
累計読者数5
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star総合評価 74/100
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この本について
「なんで“普通”はこうなんだろう」「自分の感じている違和感は気のせいなのか」。ジェンダーに関するモヤモヤって、日常の細かい場面でじわっと出てくるのに、言語化しようとすると途端に霧がかかったようになることがあります。僕もずっとそこでもがいてきた側です。 この本が助かったのは、男女の違いそのものを論じるというより、「私たちはどうやって人を女/男として扱っているのか」という“仕組み”の方に光を当ててくれるところでした。たとえばトイレや化粧のような一見当たり前のことが、肉体の条件から自動的に決まるわけではなく、社会のルールとの相互作用で形づくられているという説明は、自分が普段どんなルールに従い、どこで調整しているのかを見直すきっかけになりました。また、分類する側とされる側が互いに影響し合う「ループ効果」という考え方は、なぜ議論がいつもすれ違うのかを理解する助けにもなります。 結局のところ、この本は「何が正しいか」を押しつけてくるわけではなく、「普通って何?」と立ち止まるための視点をくれる一冊です。性別の話題に距離を感じている人より、むしろ日々の違和感をうまく言葉にできずにいる人に刺さると思います。自分が置かれている規範の風景をいったん外側から眺めてみたいときに、ちょうどいい距離感の本でした。
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出版社による紹介
ジェンダーの視点で見ると,はじめて「社会」が見てくる。基礎知識から最新動向まで,軽妙な講義調と論理的解説が魅力の入門書。
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