
不器用な子どもがしあわせになる育て方
宮口幸治
かんき出版 / 2020-07-22
この本について
子どもの行動を見ていて、「なんでこれが伝わらないんだろう」「何度言っても同じことでつまずくのはなぜだろう」と、理由が分からないままモヤモヤしてしまうことがあります。叱りたいわけじゃないのに、どう関わればいいか分からず疲れてしまうあの感じ、けっこうしんどいですよね。 この本は、その“分からなさ”の裏側にあるものを具体的に示してくれます。たとえば、時間の概念が弱い子は本当に「昨日・今日・明日」くらいの世界しかイメージできなかったり、見る力や聞く力が弱い子は、そもそも情報を正確に受け取れていなかったりします。本人が「やる気がない」のではなく、土台となる認知機能がまだ育っていないだけ、という視点を持てると、見える景色がだいぶ変わります。行動そのものよりも、「これは不安のサインかもしれない」と受け取ることで、関わり方の選択肢が静かに増えていく感覚がありました。 また、問題行動に見えるものが、実は「自分の身体を思い通りに動かしづらい」「聞き返すのが恥ずかしくて、とりあえず“はい”と言ってしまう」といった小さな困りごとの積み重ねだったりします。トレーニングで改善できる可能性がある、というのも救いで、できない理由が“性格”ではないと分かるだけで、子どもを見る目がやわらぎます。 子どもの行動の裏にある「見えないつまずき」を知りたい人に刺さる一冊です。自分が何に困っていたのか、ようやく言語化できたような気持ちになりました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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