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ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

ケーキの切れない非行少年たち(新潮新書)

宮口幸治

新潮社 / 2019-07-13

累計読者数98
平均ハイライト数 11件/人
推定読了時間 約2時間8分
star総合評価 63/100
menu_book精読型
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この本について

最近、目の前の人の行動が「なんでこうなるんだろう」と分からなくなることが増えていて、自分の理解の浅さに落ち込むことがあります。注意しても伝わらない、話がかみ合わない、そもそも何に困っているのかが見えない…そんな場面に出くわすたびに、相手の性格だけで判断してしまっている気がしていました。 この本は、そのモヤモヤにひとつ視点を足してくれます。非行少年の話が中心なのですが、そこで語られている「認知機能の弱さ」や「等身大の自己理解の欠如」は、私たちの周りの大人や子どもにも普通に見られる特徴です。例えば、昨日今日明日の区別で精一杯の子に長期目標を語っても入ってこない、といった当たり前のことに気づかせてくれたり、努力しない子の背景には「他人の努力を想像できない」という事情があると分かるだけで、見え方がガラッと変わります。叱るか褒めるかの二択ではなく、そもそも何ができなくてつまずいているのかを丁寧に見る必要があるんだな、と腑に落ちました。 読んでみて感じたのは、少年院の話というより「人の行動の裏側が分からず困っている大人」に効く本だということです。固定観念で判断してしまいがちなとき、相手の“土台となる力”に目を向けるだけで関わり方が変わります。子ども、部下、家族とのコミュニケーションで行き詰まっている人には特に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

児童精神科医である筆者は、多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いるという事実に気づく。少年院には、認知力が弱く、「ケーキを等分に切る」ことすら出来ない非行少年が大勢いたが、問題の根深さは普通の学校でも同じなのだ。人口の十数%いるとされる「境界知能」の人々に焦点を当て、困っている彼らを学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開する。
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