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保育園義務教育化

保育園義務教育化

古市憲寿

小学館 / 2015-07-06

累計読者数7
平均ハイライト数 10.3件/人
推定読了時間 約2時間22分
star総合評価 57/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 51%

この本について

子どもや働き方の話って、みんな関係あるようで、でも自分ごとにしづらいところがありますよね。特に「保育園を増やすべき」とか「少子化が問題」といった大きな議題になると、どこから考えればいいのか分からないまま、ただモヤモヤだけ溜まっていく感じがあります。僕自身も、育児の現場のしんどさと、制度の話がどうつながっているのか整理できずにいました。 この本を読んで印象的だったのは、感情論ではなく、データと現実の生活を同じ地面に置いて話してくれるところです。たとえば、保育サービスに投資すると女性の労働力率が上がり、それがそのまま経済成長につながるという研究。数字の話なんだけど、読んでみると「そりゃ、家に預け先がなければ働けないよな」と、ごく当たり前の生活の話につながっていきます。また、三世代での子育てが減って、母親の孤立が急激に進んでいるというデータも刺さりました。環境が変わっているのに、個人の努力だけで何とかしろという空気だけが残ってしまっているんですよね。 そして、幼児期の教育の「コスパ」が良いという研究。これは将来を決めつける話ではなくて、社会全体がどこにお金や労力を入れれば最も効果が大きいのかを示してくれます。育児って情報強者か経済強者しか乗り切れないのでは、と感じる瞬間に、「だから制度側を変えるってこういう意味なんだ」と腑に落ちる本でした。 制度や教育の話に苦手意識があるけど、今の育児環境のモヤモヤにちょっと言葉を与えたい人に刺さる本だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

もし保育園が義務教育になったら…? 子供の学力は向上し、児童虐待は減少し、景気も向上? もう世界では始まっている!! 社会学者・古市憲寿が提言する、母や子供、日本を救う少子化対策! 「保育園義務教育化」はただ少子化解消に貢献するというよりも、社会全体の「レベル」をあげることにつながる。良質な乳幼児教育を受けた子どもは、大人になってから収入が高く、犯罪率が低くなることがわかっている。 同時に「保育園義務教育化」は、育児の孤立化を防ぐ。今の日本では、子育ての責任がとにかく「お母さん」にばかり背負わされている。 子どもが電車や飛行機の中で泣くことも、学校で勉強ができないことも、友だちと起こしたトラブルも、何かあると「お母さん」のせいにされる。 だけど、本当は育児はもっと社会全体で担ってもいいもののはずだ。しかも子育て支援に予算を割くことは経済成長にもつながる。いいことずくめなのだ。 (本文より) はじめに 「お母さん」が「人間」だって気づいてますか? 第1章 「お母さん」を大事にしない国で赤ちゃんが増えるわけない 第2章 人生の成功は6歳までにかかっている 第3章 「母性本能」なんて言葉、そもそも学術用語でもなければ根拠もない 第4章 少子化が日本を滅ばす 第5章 草食男子が日本を滅ぼすというデマ 第6章 女性が今、社会から待望されている 第7章 0歳からの義務教育
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