
今を生きる思想 ミシェル・フーコー 権力の言いなりにならない生き方 (講談社現代新書100)
箱田徹
講談社 / 2022-12-15
累計読者数9
平均ハイライト数 14.1件/人
推定読了時間 約1時間18分
star総合評価 52/100
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この本について
仕事でも日常でも、自分の判断なのか、周りの空気に押されて動いているだけなのか、よくわからなくなる瞬間があると思います。逆らえば自由になれる、従えば不自由になる、そんな単純な話じゃないよな…というモヤモヤを抱えたまま、私もずっとやってきました。 この本が面白いのは、権力を「禁止するもの」としてではなく、「行動させ、語らせ、生み出すもの」として捉え直しているところです。読んでいると、自由とは権力から逃げることではなく、自分がどんな力の流れの中で動いているのかを自覚し、その関係の調整をしていくことなんだと少しずつ腑に落ちてきます。たとえば、いつのまにか“主体的に振る舞うこと”すら求められてしまう現代の働き方に対して、距離を取る視点を持てるのは大きかったです。 もう一つ印象に残ったのは、フーコーが示す「統治されない技術」という考え方です。大げさな反抗ではなく、「これは自分にとって本当に妥当なのか」と問い続ける姿勢そのものが、すでに権力との関係を変化させているという指摘。これは日々の小さな選択を扱う私たちにも、そのまま使える感覚でした。 空気に飲まれやすい人、自分で考えているつもりなのにどこか指示待ちになってしまう人に静かに刺さる一冊です。
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出版社による紹介
権力はあらゆる関係に遍在し、私たちの生を規定する。そうした権力が織りなす現実を耐えがたいと感じたとき、状況を批判的に捉え、いまとは違った社会を、自分を、実現する道はどこにあるのか。 私たちはなぜこのような状況に置かれているのか? 何に我慢がならないのか? こんなふうに統治されないためにはどうすればよいのか? [本書のおもな内容] ●権力は誘惑し、行為を促す ●学校・会社・病院は、人を「最適化」する装置である ●完全競争実現のため、新自由主義は社会に介入する ●私たち「ひとり企業家」の能力(スペック)向上の努力に終わりはない ●政治とは、自他の統治が入り乱れる「ゲーム」である ●主体には、つねに別の振る舞いをする力が備わっている ●批判とは、「このようには統治されない技術」である ●哲学的に生きるとは、社会を批判的に捉え、真実を言い、自分自身を変えること ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 100ページで教養をイッキ読み! 現代新書の新シリーズ「現代新書100(ハンドレッド)」刊行開始!! 1:それは、どんな思想なのか(概論) 2:なぜ、その思想が生まれたのか(時代背景) 3:なぜ、その思想が今こそ読まれるべきなのか(現在への応用) テーマを上記の3点に絞り、本文100ページ+αでコンパクトにまとめた、 「一気に読める教養新書」です! ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
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