
世に棲む日日(一) (文春文庫)
司馬遼太郎
文藝春秋 / 2003-03-10
累計読者数33
平均ハイライト数 32.5件/人
推定読了時間 約3時間54分
star総合評価 72/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 25%
この本について
仕事でも人生でも、気づけば「自分の軸って何なんだろう」と迷うことがあります。周りに合わせて賢くふるまうほど、逆に自分の内側が空っぽに感じるというか。読者の方が保存していた抜粋を読んでいても、そのモヤモヤに近い感覚がにじんでいました。 『世に棲む日日(一)』は歴史小説ですが、松陰や周囲の人々が自分の欲や迷いと格闘しながら、行動の基準をつくっていく姿がとても生々しいです。たとえば、精気を抑えてでも「非常の人」を目指す迷い方や、友情という横の倫理に揺さぶられる場面、あるいは行動しない学問に違和感を覚えていく気づき。どれも「自分は今どこに立っているんだろう」と考えるときのヒントになります。 個人的に効いたのは、専門家になろうとせず、それでも総合的に知を組み立てていく松陰の姿でした。全部できなくていいけれど、自分が向いている思考の形って確かにある。そう思えるだけで、焦りが少しやわらぎます。 自分の判断軸を探し続けている人に静かに刺さる一冊だと思います。
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出版社による紹介
海外渡航を試みるという大禁を犯した吉田松陰は、郷里の萩郊外、松本村に蟄居させられる。そして安政ノ大獄で死罪に処せられるまでのわずか三年たらずの間、粗末な小屋の私塾・松下村塾で、高杉晋作、久坂玄瑞、吉田稔麿らを相手に講義を続けた。松陰が細々と蒔き続けた小さな種は、やがて狂気じみた、凄まじいまでの勤王攘夷運動に成長し、時勢を沸騰させてゆく!
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