
オー!ファーザー(新潮文庫)
伊坂 幸太郎
累計読者数10
平均ハイライト数 13.8件/人
推定読了時間 約11時間8分
star総合評価 49/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 12%
この本について
大人になっても、誰かの顔色を読んだり、場の空気に流されたり、正しさが分からないまま進む日ってありますよね。頭では理解していても、人間関係のもつれや噂の広がり方に振り回される感じは、学生時代からあまり変わっていない気がします。そんなモヤモヤを思い出させつつ、少し俯瞰して見せてくれるのが『オー!ファーザー』でした。 登場人物たちが語る「人は信じたいことを信じる」とか、「大人も子どもも、誰かを蔑ろにしたがる」といった言葉は、一瞬ひねくれて聞こえるのに、妙に現実的で刺さります。学校に行くべきかどうかの話や、生徒との距離感を測りかねる教師の姿も、きれいごとではなく、現場にある迷いや不安のまま描かれていて、読んでいるこちらも肩の力が抜けました。噂に流される生徒、立ち止まってしまう子ども、それを前に「謎だな」で終わらせてしまう大人。どれも自分の生活に思い当たる節があって、ちょっと苦笑いしつつ頷いてしまいます。 そして、この物語の効きどころは、正解を押しつけないところにあります。悟の「答えがもらえる試験は貴重なんだ」という言葉のように、分からなさを抱えたまま生きる前提で話が進むので、読後に妙な安心感が残るんですよね。人間関係で悩んでいる時ほど、こういう視点が静かに効いてきます。 誰かに振り回されがちな人、自分の判断に自信が持てないまま日々を過ごしている人には、特にしっくりくるはずです。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
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出版社による紹介
父親が四人いる!?高校生の由紀夫を守る四銃士は、ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、事件、事件、事件―。知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。
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