
あるキング (徳間文庫)
伊坂幸太郎
累計読者数7
平均ハイライト数 17.6件/人
推定読了時間 約4時間25分
star総合評価 63/100
menu_book精読型
check_circle推定完走率 53%
この本について
他人の評価が気になりすぎて、自分の立ち位置がよく分からなくなることがあります。見た目や肩書だけで判断されている気がして、「本当はどう思われているんだろう」と妙に疲れる日もありますよね。僕もよくその沼に沈みます。 『あるキング』を読むと、その「決めつけられる側の息苦しさ」を、物語の人物たちと一緒にゆっくり噛みしめる時間になります。善悪もフェアもアンフェアも、単純に線を引けない世界で、自分のままで立ち続けようとする姿が静かに効いてくるんです。偏見で扱われる選手たちのやり取りや、「できることしか人はできないよ」という素朴な一言に救われる場面があったり、天気のようにコントロールできないことを受け入れる感覚を丁寧に積み重ねていく描写に、肩の力が少し抜けました。 そして、この物語が面白いのは、励ますでも説教するでもなく、ただ「判断しきれない曖昧さのなかで、それでも前に進むしかないよな」という姿勢をそっと置いていくところです。派手さはないけれど、日常のモヤモヤのほうに寄り添ってくれる小説です。 他人の目に疲れやすい人、白黒つかない状況にいる人には、とくにしみると思います。
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多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
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出版社による紹介
弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである両親のもとに生まれた山田王求。“王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。すべては「王」になるために―。人気作家の新たなるファンタジーワールド。
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