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夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫)

町田そのこ

新潮社 / 2021-03-27

累計読者数22
平均ハイライト数 12.1件/人
推定読了時間 約3時間36分
star総合評価 56/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 28%

この本について

誰かの幸せをねたんでしまう瞬間とか、誰かに置いていかれる不安とか、自分だけ足元が重くなっていく感じって、日常の中でふと湧いてきませんか。理屈では分かっていても、心が追いつかなくて、勝手に苦しくなるあの感じです。僕もけっこう頻繁にやられます。 『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』は、そういう“自分でも持て余す感情”を、否定せず丁寧に扱ってくれる物語でした。登場人物たちの言葉はどれも重たくて、生っぽくて、綺麗ごとに逃げていかない。でもそのぶん、「大人だって苦しい」「弱さのままでも関われる」「誰かの涙が巡り巡って別の誰かを救う」という視点が、じわじわ効いてきます。たとえば、石を握りしめてしまう自分を責める場面や、休める“淵”を持つことの大切さに気づく描写は、読みながら自然と自分の生活に引き寄せてしまいました。 恋愛でも家族でも人間関係でも、相手の想いと自分の弱さの間でもがいた経験がある人にはすごく刺さると思います。完璧さを求められない場所を探している人に、そっと寄り添ってくれる本でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋、そして、ともには生きられなかったあの人のこと――。大胆な仕掛けを選考委員に絶賛されたR-18文学賞大賞受賞のデビュー作「カメルーンの青い魚」。すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する少年少女を瑞々しく描いた表題作他3編を収録した、どんな場所でも生きると決めた人々の強さをしなやかに描き出す5編の連作短編集。(解説・吉田伸子)

目次

カメルーンの青い魚 夜空に泳ぐチョコレートグラミー 波間に浮かぶイエロー
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