
他者の靴を履く アナーキック・エンパシーのすすめ (文春e-book)
ブレイディ みかこ
文藝春秋 / 2024-05-08
累計読者数9
平均ハイライト数 44.8件/人
推定読了時間 約3時間38分
star総合評価 66/100
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この本について
人に迷惑をかけたくない、できれば波風立てずに生きたい。そう思って動いているはずなのに、どこかで「この感じ、しんどいな」と思う瞬間ってありますよね。人と距離を取りすぎてしまっているだけなのか、それとも世の中の仕組みそのものに飲み込まれているのか。自分のどこが問題なのか、正直わからなくなることがあります。 この本は、そんなモヤモヤをごまかさずに見つめたいときに効いてきます。たとえば、日本でよく言われる「迷惑をかけない」は本当に思いやりなのか、と問い直す視点。あるいは、貧困や社会問題に対して「自己責任」と言い切れないのは、自分もその網目の一部だと知ってしまっているからだ、という指摘。さらに、相手が好きか嫌いかを超えて「どう考えているのか」を想像するコグニティブ・エンパシーの話は、日常の小さな違和感にも静かに効いてきます。人間は一つの顔で生きているわけじゃないんだと気づくと、見え方がほんの少し変わるはずです。 「自分の正しさだけで人を判断するのが苦しくなってきた人」に刺さると思います。誰かの靴を履くことはきれいごとでも義務でもなく、むしろ自分の視野を取り戻すための行為なんだと、読んでいるうちにゆっくり実感していきます。
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出版社による紹介
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の大人の続編本! 「自分が生きやすい」社会に必要なのものとは? 感情的な共感の「シンパシー」ではなく、 意見の異なる相手を理解する知的能力の「エンパシー」。 この概念を心理学、社会学、哲学など様々な学術的分野の研究から繙く。 うまく活用するために、自治・自立し相互扶助のアナキズムを提唱。 新しい思想の地平に立つ刺激的な一冊。 他者はあまりに遠い。“共感”だけではたどり着けない。 ジャンプするために、全力で「考える」知的興奮の書! ――東畑開人 ※この電子書籍は2021年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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