
コンビニ兄弟2―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)
町田そのこ
累計読者数3
平均ハイライト数 12件/人
star総合評価 48/100
trending_up後半加速型
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この本について
人間関係でつい自分を安売りしてしまったり、相手の行動を “分かったつもり” で決めつけてしまったり。頭では分かっていても、いざ日常に戻ると同じパターンを繰り返してしまうことってありますよね。僕も「ちゃんと距離をとればいいのに」と思いながら、曖昧なまま流されて後で自己嫌悪…みたいなことがよくあります。 『コンビニ兄弟2』は、そんなモヤモヤの正体を、押しつけずにそっと整理してくれる物語でした。遠回りしてしまう自分の不器用さも、誰かの優しさを受け取ることに慣れていない自分も、そのままの形で肯定してくれるような温度があります。特に刺さったのは、相手を見誤るときの「知ってるつもり」の怖さや、自分の大事な部分を守るのは我儘じゃない、という登場人物たちの実感のこもった言葉でした。正しさを盾にしてしまう瞬間の苦さまで描かれていて、読みながら何度も胸がちくっとしました。 この物語のいいところは、登場人物の小さな変化がとても現実的なこと。すごい悟りを開くんじゃなくて、誰かの優しい一言で、ほんの少し姿勢が変わる。それくらいの変化だからこそ、自分の生活にも持ち帰れる感じがありました。人の痛みに鈍くなっていたことを反省したり、自分の「芯」をちゃんと認められたり、そういう方向に背中を押してくれるんです。 自分の関係のつくり方にちょっと疲れた日、静かに気持ちを整えたい人に刺さる一冊だと思います。
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