
「待つ」ということ (角川選書)
鷲田 清一
筑摩書房 / 20150408
累計読者数25
平均ハイライト数 15.6件/人
推定読了時間 約2時間20分
star総合評価 59/100
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この本について
最近、動けば答えが出るはずなのに、動くほど視野が狭くなっていく感じがあって。特に、人との関係や仕事の行方みたいに、自分ひとりでは決着をつけられないことほど「早く結果を知りたい」と焦ってしまうんですよね。でもその前傾姿勢のまま頑張り続けると、未来そのものを見なくなる瞬間がある。ここにモヤモヤしている人は多いと思います。 この本は、その「待てなさ」の裏側を、精神論ではなく、具体的な感覚として描き出してくれます。たとえば、待つとは放置でも諦めでもなく、身を開いたままにしておく姿勢だという指摘。これは、返事を急かしたくなるときや、成果が出ない仕事を抱えているときの心の持ち方を、少しだけ現実的なものに変えてくれます。もうひとつ印象的なのは、「待たれる側」のしんどさにも触れているところ。誰かに期待されると不安になるけれど、同時にそれが自分の存在を確かにする、という視点は、人間関係のギクシャクを丁寧にほどいてくれます。 急かすでも、放り出すでもない。時間や相手に少しだけ空き地をつくる。この感覚を求めている人に刺さると思います。
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