
SOSの猿 (中公文庫)
伊坂幸太郎
中央公論新社 / 2009-11
累計読者数3
平均ハイライト数 16件/人
推定読了時間 約5時間50分
star総合評価 47/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 13%
この本について
人の悩みを聞いたとき、助けたい気持ちだけが先走って、でも結局は何もできなくて自己嫌悪になることってありませんか。あるいは、誰かの機嫌や失敗の理由を「分かったつもり」になってしまい、後で自分の想像の浅さに気づいて落ち込むことも。大人になるほど、自分の限界や不器用さがはっきりしてくるのに、胸のどこかでは「もっとやれるはずだ」と期待してしまう。そのギャップに疲れたとき、伊坂幸太郎の『SOSの猿』が不思議と効いてきます。 この物語が面白いのは、悪魔祓いと企業トラブルという突飛な題材なのに、登場人物たちのつまずきや戸惑いが妙にリアルなことです。例えば、「うっかりミスは精神論では防げない」とか、「助けたい気持ちは悪いわけじゃない」とか、耳が痛いけれど救われる言葉が散りばめられています。原因を何とか突き止めようとする焦りも、分かったふりをして関係をこじらせる不器用さも、そのまま自分の日常に重なる場面ばかりで、読んでいるうちに、自分の行動の「別の見え方」が静かに浮かび上がってきます。 そして何より、この本は「誰も全部は分からないし、分からなくていい」と言ってくれるところが大きいです。人の気持ちも、トラブルの真相も、全部把握できるはずがない。それでも関わろうとする気持ちは否定しなくていい。その距離感を教えてくれる物語です。 完璧じゃない大人のまま、誰かと関わり続けたい人に刺さる一冊だと思います。
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多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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出版社による紹介
ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空―救いの物語をつくるのは、彼ら。
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