
ビッグデータの衝撃
城田 真琴
東洋経済新報社 / 2012-07
この本について
日々ネットやアプリを使っていると、「これ、どこまで自分の情報が追われてるんだろう…」みたいな、うっすらした不安ってありませんか。便利さと引き換えに何を渡しているのか、自分でもよく分からないまま流されてしまう感じです。かといって過度に警戒しても生活は回らないし、その境目がずっと曖昧なままなんですよね。 『ビッグデータの衝撃』は、その曖昧さをいったん整理してくれる本でした。例えば、位置情報や乗車履歴のような「一見ただのログ」に見えるものが、長期間たまると生活パターンまで読み取れてしまう話は、自分ごととして刺さりました。震災時に走行履歴データが役立った事例のように、同じデータが社会貢献にもなる一方で、放置すると勝手に共有されてしまう危うさもある。こういう“両面性”を具体的なケースで見せてくれるので、単なるテックの話では終わらないんです。 さらに、企業側が本来はどう透明性を確保すべきか、第三者提供の通知や拒否の仕組みをどう整えるべきかなど、現実的なラインも書かれています。「忘れられる権利」やプライバシー法の議論も、遠い世界の概念じゃなくて、日常のアプリ設定の延長にある問題なんだと気づけました。 便利さと不安のどこで折り合いをつけたらいいのか迷っている人に、とくに刺さる本だと思います。自分の情報がどう扱われているのかちゃんと理解したい、でも極端には走りたくない、そんな人にはちょうどいい距離感で読めます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの39%が集中しています。
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