
エンベデッド・ファイナンスの衝撃―すべての企業は金融サービス企業になる
城田 真琴
この本について
仕事でサービス設計に関わっていると、「この機能、本当にユーザーの行動に合っているのか…」と手が止まる瞬間が多いです。特に決済まわりは、社内の理屈だけで考えるとすぐ行き詰まってしまう。そんな時にエンベデッド・ファイナンスの話を読むと、金融って“単独の機能”じゃなくて、ユーザーの行動線に寄り添う形で初めて意味を持つんだよな、と視点が変わります。 この本が面白いのは、単なる概念紹介ではなく、ShopifyやApple、eBayの事例を通して「なぜ今、非金融企業が金融を組み込むのか」が腹落ちするところです。たとえば、ユーザーが「今月きついけど、この服欲しい」と迷っている瞬間に後払いを提示できるかどうかで、購買行動がまるっと変わる。あるいは、Shopifyが中小事業者に口座や融資まで提供してしまう背景には、決済や資金繰りの“面倒な部分”をユーザーが意識しなくて済むようにする設計思想がある。読んでいると、金融というよりUXの話に近く感じる場面も多いです。 とくに刺さったのは、「金融サービスを届けるのは金融企業ではなく、日常で接点のある非金融企業になる」という指摘で、サービスを作る側としては無視できません。自社の中で“今どんな金融が組み込めるのか”を考えるというより、“ユーザーの今の行動にどんな決済や融資が自然に寄り添えるのか”を基点にした方がいいのかもしれない、と考え直させられました。 プロダクトづくりで行動データをどう生かすか悩んでいる人、あるいは「金融の話は難しい」と距離を置いていた人ほど、意外とスッと読める一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
読書の順序
この本の前に読まれた本
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要





