
リクルートのDNA 起業家精神とは何か (角川oneテーマ21)
江副 浩正
KADOKAWA / 2007-03
この本について
仕事で判断を迫られたり、人を動かす立場に立たされたとき、自分の軸がどこにあるのか分からなくなる瞬間があると思います。努力はしているつもりなのに成果につながらないとか、メンバーとの距離感がつかめないとか、「自分はこのままでいいのか」と胸の奥でずっと残るあの感じです。 『リクルートのDNA』は、そういう迷いに対して派手な答えをくれる本ではありませんが、読んでいるうちに地に足がつくというか、「結局こういうところに戻ってくるんだな」と思える視点をいくつもくれます。たとえば、人がついてくる条件として“圧倒的なカリスマ性”ではなく、誰よりも手を動かし続ける姿勢だと語られている部分は、妙に安心させられました。また、ピンチや迷いの局面にこそ変化の芽があるというスタンスは、現実的だけれど前向きで、自分の仕事の捉え方が少し軽くなる感覚がありました。顧客の声に向き合い続ける姿勢や、時間をどう使うかといった話も、日々の働き方にすぐ落とし込める内容です。 特に「誰もしていないことをする」という発想を無理やり掲げるのではなく、試行錯誤と継続の先に自然と道が開けるという語り方が、時代が変わった今でも変に力まず読める理由かもしれません。自分の成長と事業の成長を同時に扱わざるを得ない立場の人には、しみる部分が多いはずです。 マネジメントに悩んでいる人、あるいは「自分は経営向きじゃない」と感じている人ほど刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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