
Homo Deus: A Brief History of Tomorrow (English Edition)
Yuval Noah Harari
Prabhat Prakashan / 2024-10-24
この本について
仕事や日常に追われていると、「人類ってどこに向かっているんだろう」とか、「目の前の問題は大事だけど、もっと大きい視点を忘れてないか…」みたいな妙なモヤモヤが出てくることがあります。僕自身、ニュースを見ては不安になったり、テクノロジーの進化に置いていかれそうになったり。そのたびに、一度いま立っている場所を俯瞰したくなるんですよね。 『Homo Deus』は、まさにその“俯瞰”を無理なく取り戻させてくれる本でした。たとえば、過去には飢餓や疫病が当たり前のように人命を奪っていたのに、現代ではむしろ肥満のほうが大きな問題になっている、という冷静なデータの指摘。あるいは、テロの脅威を「ハエと暴れる雄牛」の比喩で語る視点。こういう部分が刺さって保存されているのを見ると、“自分が恐れていることの正体を知りたい”という欲求に効いているのだと思います。 また、人類が「死を克服しようとしている」という話も、一見大げさに見えて、実は医療の積み重ねを丁寧に辿っていくと納得感がある。死を完全に否定する文化の価値観まで踏み込んで説明してくれるので、自分が当然と思っていた前提が揺さぶられるんです。読み終えたあと、ニュースを見るときの“距離感”がほんの少し変わりました。 自分の不安の背景を、個人ではなく「人類の流れ」として理解したい人に刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第5章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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