
ヤフージャパン 市場との対話 20年間で時価総額50億円を3兆円に成長させたヤフーの戦略
浜辺真紀子
この本について
仕事で数字を扱っていると、「市場は何を求めているんだろう」「どこまで説明すればいいんだろう」と、妙に胸の奥がざわつくことがあります。相手が投資家でも上司でも同じで、情報をどう伝えるかで評価が大きく変わるのに、正解が見えにくい。僕自身もそこでもやもやしてきたタイプです。 この本は、ヤフーが20年かけて市場とどう向き合ってきたかを、実務の目線で淡々と描いています。「弱みは説明して終わりではなく、どう解決するかまでセットで話す」「回答に時間がかかる場合は即レスで“少し時間をください”と伝える」「開示しないことで疑念が生まれるなら、非開示の方がリスクが大きい」など、抜粋に反応した方なら分かる通り、“姿勢の作り方”がとても具体的です。月次開示のメリットとデメリットを両方書いているのも、現実の温度に近くて助かります。IRに限らず、相手と対話しながら仕事を進める場面ならそのまま応用できるところが多いです。 特に刺さったのは、担当者自身の意見ではなく、経営陣の視点を代弁できるようになるまで咀嚼する姿勢や、メールではなく即電話で返すという「行き違いを減らすための地道な工夫」。こういう“目に見えない仕事”が、長期で信頼を積み上げるんだよなと静かに響きました。 数字と向き合う仕事をしていて、「透明性をどう保つか」で悩んでいる人に刺さると思います。僕と同じように、判断基準をひとつでも増やしたい人には、実務に落とし込みやすい本です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの34%が集中しています。
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