
この本について
IRまわりの仕事って、やればやるほど「どこに力を入れればいいんだろう…」と迷う瞬間が多いと思います。売上は伸びているのに市場の反応はいまいちだったり、個人投資家への発信に時間を取られつつ、機関投資家との対話もおろそかにできなかったり。私も同じように優先順位のつけ方で何度も手が止まりました。 この本が助かったのは、「IRの目的は何か」を曖昧にしないための軸をくれたところです。たとえば投資家が本当に見ている指標がROEやROICといった資本効率だと理解できると、売上至上主義の発信から自然と距離が取れますし、自社の課題をどう伝えるかという姿勢も定まります。また、個人投資家と機関投資家では求められる対話の内容が全く違うこと、SRとIRの境界線、そして投資ユニバースに入るための現実的なステップなど、現場で迷いやすいポイントを「こう考えると整理できるよ」と示してくれるのがありがたいところでした。 特に、季節要因を除いた成長率の見方や、過去データの揃え方のような細かい実務寄りの視点は、忙しい時期ほど抜け落ちやすい部分ですよね。単に知識が増えるというより、日々の判断のぶれ幅が減る感じがあります。 IRの業務に携わっていて、「何を優先すればいいのか定まらない」という人に刺さる一冊だと思います。
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