
投資される経営 売買(うりかい)される経営 (日本経済新聞出版)
中神康議
日経BP / 2016-06-24
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推定読了時間 約3時間29分
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この本について
仕事で数字を追いながら、「これって本当に意味のある目標なんだろうか」とモヤモヤする時があります。四半期で区切って予算を当てにいくことに疲れている一方で、じゃあ長期で何を見ればいいのかと言われると、途端に視界がぼやける。そんな悩みを抱えたまま、なんとなく経営会議や資料づくりをこなしてしまう人は多いと思います。僕もそうでした。 この本が効くのは、まさにその「長期で何を見るか」をひとつずつ具体的に言語化してくれるところです。たとえば、PLよりBSから「あるべき姿」を描くという発想。利益は解釈が入るけれど、キャッシュは事実だという視点に立つと、短期で数字を当てにいく仕事のストレスが少し減る感覚があります。また、ROICや最適資本構成のような仕組みを“儀式”としてではなく、事業ごとの現実に落とすプロセスが丁寧に描かれていて、財務指標をどう扱えば意思決定が楽になるかが腑に落ちます。さらに、エンゲージメント投資家の思考をのぞくことで、「会社を良くすれば株価もついてくる」というシンプルな因果に改めて意識が戻され、経営目標の優先順位が整っていく感覚があります。 経営企画や新規事業、投資家との対話に携わっている人なら、間違いなく刺さる内容です。数字の見方というより、「会社をどういうカメラで見るか」を落ち着いて整えたい時に手元にあると、視界が一段クリアになります。
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出版社による紹介
「なぜあの会社は長期投資され、うちの会社は短期売買ばかりされるのか…。」経営者から見ると、投資家の行動には理解できないことが多いようです。 「うちは長期投資です」と言いながらいつの間にか売り抜けられていたり、業績が悪い競合のほうがむしろ長期に投資されていたり…。 本書では、経営者からは見えづらい投資家の本性や生態・分類を明らかにした上で、長期投資家の投資ロジックを全て公開。長期投資される経営と短期売買される経営の分岐点とはなにかを明らかにします。 巻末には楠木建・一橋大学大学院教授による30頁超の「長めの解説」が。経営者にとっての本書の価値を、楠木先生独特の鋭くも軽妙な語り口で解説されています。「長期投資家が考える良い経営」が理解できます。
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