
決済サービスとキャッシュレス社会の本質
宮居 雅宣
この本について
キャッシュレスの話題って、どうしても“便利かどうか”の議論に偏りがちですが、実際にお店をやっている人や、決済まわりの企画に関わる立場だと、もっと細かいところで引っかかるんですよね。加盟店手数料の中身がよく分からないとか、端末がなぜ高いのかとか、ブランド会社が何をしているのかすら曖昧なまま判断を求められることも多いと思います。僕自身、そのモヤモヤをずっと抱えていました。 この本は、そういう“なんとなく知った気になっている”部分を丁寧にひっくり返してくれました。カード番号の国際規格からイシュアー、アクワイアラー、ブランド会社の役割まで、普段は表に出ない動きが立体的に見えてきます。特に、ブランド会社が単なるロゴではなく、倒産リスクまで背負ってネットワークを守っているという話や、日本の端末がなぜ高いのかという背景は、読んだあとに決済を見る目が変わるはずです。 また、キャッシュレスが普及しにくい理由を「手数料が高い」の一言で片付けず、政策やインフラの歴史まで含めて説明してくれるので、議論の土台が整う感覚があります。仕事で決済の企画に携わっている人だけでなく、現場感覚と制度がどうつながっているのかを知りたい人にも刺さると思います。 自分の周りでも、決済の“仕組み”を一度ちゃんと理解しておきたい時に手に取る人が多い一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの26%が集中しています。
読書の順序
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