
取締役会の仕事 先頭に立つとき、協力するとき、沈黙すべきとき
ラム チャラン;デニス ケアリー;マイケル ユシーム and 川添 節子
この本について
仕事で意思決定に関わる場面が増えてくると、「どこまで踏み込み、どこから距離を置くべきか」という線引きが急にあいまいになりますよね。経営に口を出しすぎても違うし、かといって表面的なチェックだけでは役割を果たしている気がしない。その宙ぶらりんな感じに、僕もずっとモヤモヤしていました。 この本は、取締役会という特殊な場を扱いながらも、実は「権限を持つ立場がどうやってリーダーシップを発揮するか」というもっと普遍的なテーマを扱っています。特に刺さったのは、取締役は自らの案に執着してはいけない、という視点でした。自分が示した道に踏み込めない立場だからこそ、「会社にとって正しいこと」に集中できるという話は、日々の会議での関わり方にも置き換えられます。また、細かいプロセスに入り込みすぎず、前提を揺さぶる質問で価値を生むという考え方も、肩の力が少し抜けるというか、立ち位置を整理する助けになりました。 加えて、基本理念を何度も言語化し、意思決定の基準として繰り返し確かめる姿勢は、組織の規模に関係なくヒントになります。スピードと精度で迷う場面で、あえてスピードを優先する判断軸が示されているのも、現実の現場感に寄り添っています。 「チームを導く立場だけど、主張しすぎても引きすぎても違う気がする」という人に特に刺さる一冊です。自分の存在価値をどう築くか悩んでいるとき、視界を整えてくれる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの62%が集中しています。
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