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これならわかる コーポレートガバナンスの教科書

これならわかる コーポレートガバナンスの教科書

松田 千恵子

日経BP / 2015-08-11

累計読者数20
平均ハイライト数 26.8件/人
推定読了時間 約3時間19分
star総合評価 72/100
menu_book精読型
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この本について

取締役会まわりの議論って、実務にいればいるほど「どう回せばいいのか」「そもそも自社の設計は健全なのか」がよく分からなくなります。執行と監督がごちゃっとしていたり、議題ばかり増えて本質的な議論が消えていったり、部署ごとに数字の責任が分散して全体像がつかめなかったり。自分も会議室で同じようなモヤモヤを抱えてきました。 この本が助かったのは、制度の説明よりも「なぜ日本のガバナンスが噛み合いづらいのか」を、具体的な現場の風景で描いてくれるところでした。たとえば、執行役と取締役の兼任が当たり前になっている背景や、取締役が部分最適に引き寄せられやすい構造。さらに、GEやネスレの例を通して、求心力型と遠心力型の経営がどう違うのかを、組織が実際にどう動くかというレベルで理解できるのが大きかったです。制度の違いだけではなく、「どんな設計にすると、どんな行動が起きるのか」という視点が手に入ります。 もうひとつ印象に残ったのは、経営管理の弱さを「日本企業の文化的な癖」として扱うのではなく、部門の役割分担や評価の仕組みなど、実務の断絶として描いてくれるところです。経営企画・経理・人事のラインがつながらないと、中長期の資源配分が機能しないという指摘は、自社に置き換えると痛いほど分かるはずです。 制度の教科書というより、「自社のガバナンスのどこが詰まっているのか」を冷静に見直したい人に向いている本だと思います。特に、取締役会で何を議論すべきか迷っている人には、かなり実務に効きます。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「コーポレートガバナンスとは、トップを交代させること」。著者は、コーポレートガバナンスをこう定義します。コーポレートガバナンス改革元年ともいわれる2015年。スチュワードシップ・コードの制定に次ぎ、コーポレート・ガバナンスコードが制定され、社外取締役の実質的義務化も行われるなど、安倍政権の成長戦略の目玉のひとつとなっています。 しかし、コーポレートガバナンスは仕組みをつくるだけでは機能しません。実効性のある運用を行うためには、コーポレートガバナンスの本質の理解がとても重要になってきます。 本書では、コーポレートガバナンスにかかわる実務を担うビジネスパーソンの方々に、コーポレートガバナンスとはなにか、なぜ今、企業のガバナンスが重要とされているのかについて、わかりやすく解説します。 さらに、コーポレートガバナンスについての理解が必要になる背景には、海外も含めた子会社管理など、日本企業にグループ経営の視点を含めた、マネジメントの変革が求められていることがあります。グループ経営の現場で、担当者が抱えている悩みや課題は大きくなっています。本書は、こういった現場の悩みにもこたえる実践書になっています。
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