
なぜ倒産 令和・粉飾編 ― 破綻18社に学ぶ失敗の法則
日経トップリーダー, 帝国データバンク, and 東京商工リサーチ
日経BP / 2022-06-17
この本について
仕事で判断に迷ったときって、「このまま規模を広げれば何とかなるんじゃないか」「とりあえず売り上げ重視で走り切るしかない」と、どこか思考が短期寄りになってしまうことがありますよね。僕自身、資金繰りや人手不足に意識が全部持っていかれて、将来の絵を描けなくなる感覚には心当たりがあります。 この本は、まさにその“視野が狭まる瞬間”を、倒産した企業の具体的な選択として描いています。例えば、メインバンクに黙って別の銀行から借り入れてしまう話や、ブームの勢いに任せて店舗を増やし続けてしまう話。あるいは補助金に縛られて身動きが取れなくなるケースや、「とりあえず量販店で売り上げだけ確保する」ことで本来の強みが削れていく流れ。どれも当事者は“合理的なつもり”で選んでいるところがリアルで、だからこそ自分ごととして読めます。 読んでいて感じたのは、失敗の本質が派手な経営判断よりも、環境変化に気づいていても途中で方向転換できなかったり、短期の資金繰りに追われて長期の発想が消えてしまったりといった、ごく日常的なズレにあるということでした。完璧な経営論ではなく、「ああ、こういう状況なら自分も同じ判断をしてしまうかもしれない」と思わせてくれる点が、この本の価値だと思います。 特に、自分の仕事や事業が「守りに寄ってきている気がするけど、次の一手が見えない」と感じている人には刺さるはずです。
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多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの21%が集中しています。
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