
マネジメントへの挑戦 復刻版
一倉 定
日経BP / 2020-06-26
この本について
仕事で方針を決める場面になると、どうしても「無難な線」に落ち着いてしまうことってあります。相談してまとめたはずなのに、どこか自分の中にモヤモヤが残る。結局、現状を少し動かすだけで、何かを変えた実感が持てないまま月だけが過ぎていく。僕自身、そこにずっと悩んでいました。 『マネジメントへの挑戦』は、そんな“無難さに逃げてしまう時の怖さ”を容赦なく突いてきます。ただ叱咤する本ではなく、「なぜ方針が弱くなるのか」「どこから決断が鈍るのか」をかなり具体的に見せてくる本です。たとえば、目標と現状の差が“問題”であり、その差が数字で見えていなければ、そもそも問題は存在しない。ただの現象に振り回されているだけ。この視点を持ってから、日々の判断の優先順位が明確になりました。 さらに刺さったのは、「計画とは、生きるためのものである」という一行です。実現可能性を議論して曖昧に薄めるのではなく、まず“行先を決める”。そこが決まると、整備すべき馬車も、鍛えるべき馬も、人に任せる仕事も自然と浮かび上がる。この感覚は、現場でも個人のキャリアでも同じだと思います。 無茶な決意を掲げる話や、部下にあえて負荷を与える話など、今の価値観と比べると賛否は分かれるかもしれません。でも、自分の判断基準が揺らいでいる時に読むと、過去の実績ではなく“これからの基準”で動く覚悟がじわっと湧いてきます。特に、組織の方針づくりに迷っている人には深く刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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