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決定版 これがガバナンス経営だ!―ストーリーで学ぶ企業統治のリアル

決定版 これがガバナンス経営だ!―ストーリーで学ぶ企業統治のリアル

冨山 和彦 and 澤 陽男

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star総合評価 63/100
start序盤集中型
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この本について

会社の数字が伸びない理由を探している時って、「結局どこを変えればいいのか」が霧の中なんですよね。現場の努力はある、コストも削った、それでも利益率が上がらない。自分の判断が甘いのか、そもそも会社の仕組みが時代に合っていないのか……と、私もずっと同じところで迷っていました。 この本がよかったのは、ガバナンスを小難しい制度論としてではなく、「企業が稼ぐ力を失うのはどこで起きるのか」という地に足のついた視点で描いているところです。日本企業がなぜ長期的にROEを落としてきたのか、売上高利益率が低いのは何が原因なのか、数字と歴史の流れを並べていくと、思っていた以上に構造的な問題が見えてきます。特に、執行と監督が分かれていない取締役会では、誰もアップサイドのガバナンスを担わないという指摘は、自分の会社の会議風景と重なってドキッとしました。 もうひとつ刺さったのは、日本的経営を否定するのでも模倣的に欧米を崇めるのでもなく、実際に成果を出している企業の「和魂洋才」的なガバナンスの作り方が具体的に描かれている点でした。付加価値率を高めるには何が必要で、どの意思決定がその邪魔をしているのか。経営の抽象論ではなく、日常の判断レベルに落ちてくる話が多いので、自分の仕事にもすぐ照らし合わせられます。 経営企画や管理職として「会社の意思決定のどこに歪みがあるのか」を言語化できずにいる人には、かなり噛み合う一冊だと思います。

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