
キャッシュレス覇権戦争 (NHK出版新書)
岩田 昭男
NHK出版 / 2019-02-12
累計読者数7
平均ハイライト数 35.6件/人
推定読了時間 約2時間5分
star総合評価 72/100
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この本について
現金とデジタルを行き来しながら、「便利なのは分かるけど、なんとなく不安もある」という気持ちを抱えている人は多いと思います。僕自身、ポイントカードを出すのをためらったり、キャッシュレスの議論が監視やプライバシーの話にまで広がると急に身構えてしまうタイプです。でも、この本を読んだことで、ただの好き嫌いでは片づけられない現実の構造が少し見えてきました。 たとえば、中国のようにスマホ一つで生活が完結する社会は、便利さの裏で個人の行動がほぼすべて記録される仕組みになっています。一方、日本は現金を維持するだけでも紙幣の更新やATMの維持に莫大なコストがかかり、結局どちらを選んでもトレードオフがある。それを「どちらが正しいか」ではなく、「自分は何を優先したいのか」という基準で考えられるようになったのは大きな変化でした。また、信用情報の扱いが国によってまったく違うことを知ると、日常のちょっとした判断—たとえばローンを組む時や買い物の履歴をどう扱うか—にまで目線が伸びていきます。 この本はキャッシュレスを推す本ではなく、便利さとリスクのセットをそのまま見せてくれる本です。自分の暮らしの中で「どの程度までデータを預けられるか」「何を怖いと感じているのか」を言語化したい人には特に刺さると思います。僕にとっては、ただ漠然とした不安が、具体的な判断材料に変わるきっかけになりました。
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出版社による紹介
ペイペイ、LINEペイ、NTTドコモ、楽天、アマゾン……政府の旗振りの下で吹き荒れる、キャッシュレスの大嵐。IT・金融各社がしのぎを削り、米中巨大資本も虎視眈々と狙う、日本の300兆円消費市場を誰が制するのか? フィンテックがもたらす「信用格差社会」をいかに生き抜けばよいか? 激動の業界と私たちの暮らしの行方を、30年の取材をもとに第一人者のジャーナリストが読み解く。 序 章 ドキュメント「ペイペイ祭り」 第1章 現金の壁を突破せよ!―キャッシュレス狂騒曲 第2章 キャッシュレス社会はアメリカで始まった 第3章 キャッシュレス先進国に躍り出た中国 第4章 「信用スコア」の衝撃 第5章 GAFAがすべてを支配する―狙われる個人情報 終 章 データ監視社会で身を守る
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