
データ思考入門 (講談社現代新書)
荻原和樹
講談社 / 2023-02-16
この本について
仕事で数字を見るたびに、「とりあえずグラフにしたけど、これでいいのか…」みたいなモヤモヤがつきまといませんか。自分の理解のために作った図と、組織に共有するための図の境目がごちゃっとして、結局どちらにも中途半端になる…僕はずっとこの沼にいました。 『データ思考入門』が役に立ったのは、可視化そのものより先に「誰のために作るのか」という軸をきちんと整理してくれたところです。自分用なら細部まで丁寧に眺めればいいし、組織向けなら一目で判断できる形に削る。その違いを言語化してくれるだけで、作業の迷いが明らかに減りました。そして相関と因果、潜伏変数など、つい曖昧にしがちなポイントも丁寧に整理されていて、誤解のまま分析を進める怖さを思い出させてくれます。 もうひとつ助かったのは、「意味を踏まえたデザイン」をどう考えるかの話。デザインが主役ではなく、目的に合わせて必要なだけ整える。そのスタンスが、現実的でちょうど良い温度感なんです。数字をただ見せるのではなく、相手が自然に理解できる形に変えるプロセスが、自分の中でようやく腑に落ちました。 データの扱いに「なんとなく自信が持てないまま仕事している人」には、特に刺さると思います。今ある手元のデータを、もっと正確に、もっと誤解なく扱いたい時の手がかりになる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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