
全集 日本の歴史 第15巻 戦争と戦後を生きる
大門正克
小学館 / 2009-03-02
累計読者数3
平均ハイライト数 74.3件/人
推定読了時間 約7時間41分
star総合評価 76/100
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この本について
日々のニュースを見ていて、「いまの社会のしんどさって、どこから来ているんだろう」と考え込むことがあります。制度や歴史の話は遠く感じるのに、自分の生活の肌ざわりとどこかでつながっている気がする、あのモヤモヤです。 この本は、まさにその距離を少しだけ縮めてくれました。政党政治の崩壊や戦時動員の数字だけでなく、乳幼児死亡率の地域差や、満州に渡った家族の揺れ、戦後に先生が急に優しくなる場面の戸惑いなど、生活の手触りから歴史が描かれています。特に、生存がぎりぎりの状況で人がどんな選択をし、どんな声を残したのかに踏み込むところは、読む側の姿勢まで変えられる感覚がありました。いま私たちが抱える「この状態ってどうしてこうなったんだろう」という問いに、急に答えをくれるわけではないのですが、問いの立て方が少し落ち着く感じがあります。 大きな物語よりも、人の暮らしの積み重ねを通して時代を考えてみたい人には、かなり響くと思います。自分の生活の不安を歴史とつなげて考えてみたいとき、無理なく寄り添ってくれる一冊でした。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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出版社による紹介
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 日中戦争前後から、アジア各地や南洋地域へと侵略するなかで、日本は各地で人びとを動員する。植民地から日本本土へ、日本から植民地へ、生存するために多くの人びとが移動し、また、移動を強いられた。そしてアジア太平洋戦争の敗北とともに、彼らは故郷をめざす。しかし、その道のりは平坦ではなかった。中国大陸では国共内戦が激化し、日本の敗戦前夜からはじまった東西冷戦により朝鮮戦争が勃発、帰る場所を失う人びと。満州にいた日本兵たちはシベリアへ抑留され、一方で米軍統治下の沖縄へは戻れなくなる。彼らへの聞き取りや残された記録を追って、じっさい彼らがどのように戦争を体験したのかを探りながら、あの戦争の実態を描き出す。
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