
日本の論点 2022~23――なぜ、ニッポンでは真面目に働いても給料が上昇しないのか。
大前 研一
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この本について
仕事は真面目にやっているつもりなのに、給料はずっと横ばい。周りを見ても、生産性が上がっている実感が薄いまま毎日が流れていく。このままでいいのか…と、どこかで引っかかり続けている人は多いと思います。僕自身も「努力の方向がそもそも合っていないのでは?」と感じる場面が増えました。 この本が刺さったのは、日本の給料が上がらない理由を“自分の怠慢”や“景気の悪さ”みたいな曖昧なものではなく、間接業務の構造やIT人材の偏在といった具体的な問題として描き出してくれるところです。特に、総務や人事の仕組みが20世紀型のまま止まり、生産性を押し下げている話や、経営者自身がシステムを理解していればビジネスのスピードが何倍も早くなるという指摘は、自分の職場の風景と重なりすぎてドキッとしました。また、ドイツのように「仕事がなくなった人に新しいスキルを学ばせる仕組み」があれば、個人のキャリアの詰み方も変わるという視点は、閉塞感の強い日本の働き方を別角度から見るきっかけになります。 何か劇薬のような解決策が書かれているわけではありませんが、自分がいる職場や業界の問題点を“構造として”理解したい人にはかなり効きます。「給料が上がらない理由を、自分のせいだけにしたくない人」に特に刺さる本だと思います。
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