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「鬼滅の刃」が教えてくれた 傷ついたまま生きるためのヒント

「鬼滅の刃」が教えてくれた 傷ついたまま生きるためのヒント

名越康文

累計読者数5
平均ハイライト数 61.4件/人
推定読了時間 約5時間7分
star総合評価 74/100
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この本について

ときどき、自分の弱さを「直さなきゃ」と焦るわりに、治そうとするほどしんどくなることがありませんか。人間関係でも、相手を思いやっているつもりが、実は「思い通りであってほしいだけだったかも」と気づいて落ち込むこともある。合理的に考えれば正しいはずなのに、心はまったく納得してくれない。僕はまさにそのループにはまっていました。 名越さんのこの本は、そんなモヤモヤを「性格の欠陥」とか「努力不足」とかに押し込めず、人間の未熟さとしてまるごと扱ってくれるところが救いでした。治療が人を弱くするという話は衝撃ですが、弱さそのものを否定せずに見つめなおす視点をもらえますし、鬼たちの行動を“支配への依存”として読み替えるところは、自分の人間関係のクセを静かに突いてきます。また、炭治郎たちの葛藤を「乗り越えるべき課題」ではなく、「抱えたまま進む姿」として見ることで、完璧じゃないまま生き続ける方法が少しだけ現実味を帯びてきます。 完璧さや合理性より、自分の未熟さとどう折り合うかを探している人に刺さる本だと思います。僕にとっても、「弱いままでも前に進めるのかもしれない」と思わせてくれた一冊でした。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

精神科医の名越康文さんがメガヒット漫画「鬼滅の刃」を超訳! 人気キャラクターの精神分析や名シーンの徹底考察などから、私たちの深層心理や、 傷ついたまま生きていくためのヒントまでも浮き彫りにする一冊です。 ●主人公・炭治郎は「過剰適応」? ●「鬼」とは人間の「未熟性」の象徴? ●「生殺与奪の権」を奪われた日本人 ●ラスボス・鬼舞辻無惨には「最弱」の自覚がある? ●鬼たちにみられる「躁的防衛」 ●柱たちにみられる「解離的防衛」 ●胡蝶しのぶは「サイコパス」? ●「目の焦点が合っていない」女性キャラクターたち ●遊郭編・妓夫太郎と堕姫の「甘え」の構造 ほか 【第1章から抜粋】 「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」 という冨岡の言葉は、実は炭治郎だけに向けられたものではありません。 読者、ひいてはすべての人間へと向けられた「メッセージ」だと考えられます。 では、「生殺与奪の権」を他人に握らせてしまうと、何が起きるのか? 実は「鬼滅の刃」の世界には、「生殺与奪の権を他人に握らせてしまった人間」が どうなってしまうか、ということがあからさまに描かれています。 それは「鬼」です。 【目次】 第1章 「鬼滅の刃」はどうして日本人の心を揺さぶるのか 第2章鬼と鬼殺隊 第3章 「究極の悪役」としての鬼舞辻無惨 第4章 「鬼滅の刃」が指し示す理想の世界 第5章 「鬼滅の刃」を彩る魅力的なキャラクターたち
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