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元彼の遺言状

元彼の遺言状

新川帆立

宝島社 / 2021-10-20

累計読者数25
平均ハイライト数 5.6件/人
推定読了時間 約6時間59分
star総合評価 48/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 27%

この本について

仕事を続けていると、「自分はお金にこだわりすぎてるんじゃないか」「周りの“善良さ”に比べて、自分だけ浅ましく見えるんじゃないか」と妙に落ち込む日がありませんか。あと、誰かの“立派そうな肩書き”や“自慢話”を前にすると、急に自分の輪郭が揺らぐ感じがする。分かっていても振り回されるんですよね。 『元彼の遺言状』の主人公・麗子は、まさにその揺らぎを何度も味わいます。金勘定に強い自分への引け目、他人に見下されるかもしれないという不安、働く目的がよく分からなくなる瞬間。でも彼女は、そのたびに「それでも私はこう生きる」と自分の足で立ち直っていく。物語としてのテンポの良さとは別に、そこに妙なリアリティがあって、仕事帰りに読むと胸のどこかが落ち着きます。 特に効いたのは、法律を「どんな人間にも同じ権利を与える場所」として描いているところです。善人かどうか、道徳的かどうかではなく、ただ自分も同じ人間として扱われる。その視点をもらうだけで、妙な劣等感の霧が晴れる瞬間がある。また、お金や肩書きへの価値観が他人と違うとき、無理に“分かったふり”をしなくていい、と言われているような感覚もありました。 自分の欲や弱さを抱えたまま働いている人、そこに少し疲れている人に刺さる一冊だと思います。

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書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」。元彼の森川栄治が残した奇妙な遺言状に導かれ、弁護士の剣持麗子は「犯人選考会」に代理人として参加することになった。数百億円ともいわれる遺産の分け前を勝ち取るべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。ところが、件の遺言状が保管されていた金庫が盗まれ、さらには栄治の顧問弁護士が何者かによって殺害され...。
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