ヨムナビ
「ない仕事」の作り方 (文春文庫)

「ない仕事」の作り方 (文春文庫)

みうら じゅん

文藝春秋 / 2018-10-06

累計読者数29
平均ハイライト数 12.3件/人
推定読了時間 約2時間55分
star総合評価 55/100
start序盤集中型
check_circle推定完走率 26%

この本について

大人になるほど、「自分のやりたいことって世の中に本当にあるのか」と悩む場面が増えます。人より強い主張があるわけでもなく、突出した才能があるわけでもない。誰も興味を持っていないようなことを好きになってしまって、このままでいいのか不安になる。そういうモヤモヤを抱えたまま仕事を続けている人は多いと思います。僕もずっとそのタイプでした。 『「ない仕事」の作り方』は、その不安をいきなり肯定するというより、「ないなら作ればいいし、作るときは主語を少し変えてみると楽になるよ」という、肩の力が抜ける視点をくれます。著者が言う「自分をなくす」という姿勢は、自分を消耗させるためではなく、世の中にそっと紛れ込ませるための工夫に近い。たとえば、自分の好きを続けるには時間がかかるし時には怒られることもあるけれど、名前をつけて面白がってみることで気持ちが前に転がりはじめる。そんな小さな実践が、この本では豊富に語られています。何もないところから「なんだこれは!?」と自分自身で驚ける状態を作る。そこが一番刺さるところかもしれません。 読んでいて感じたのは、「仕事とは世間の大多数に向けて一気に広げるものじゃなく、まずは喜んでくれる一人を思い浮かべるところからでいい」という安心感です。著者にとってはそれが母親だったように、自分にとっての“最初の一人”を意識すると、途端に動きやすくなる。好きなものを深めていくプロセスも、才能より「慣れ」によって形にしていく姿も、現実的で無理がないんです。 「みんなと同じ土俵で戦うのがどうしてもしっくりこない人」に、この本は静かに効いてきます。自分の歩幅で進むための考え方を、押し付けずに置いてくれる一冊でした。

この本に似ている本

すべて見る arrow_right_alt

みうら じゅんの他の作品

すべて見る arrow_right_alt
書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more

出版社による紹介

「仏像ブーム」を牽引してきた第一人者であり、「マイブーム」や「ゆるキャラ」の名付け親としても知られるみうらじゅん。とはいえ、「テレビや雑誌で、そのサングラス&長髪姿を見かけるけれど、何が本業なのかわからない」「どうやって食っているんだろう?」と不思議に思っている人も多いのでは? 本書では、それまで世の中に「なかった仕事」を、企画、営業、接待も全部自分でやる「一人電通」という手法で作ってきた「みうらじゅんの仕事術」を、アイデアのひらめき方から印象に残るネーミングのコツ、世の中に広める方法まで、過去の作品を例にあげながら丁寧に解説していきます。 「好きなことを仕事にしたい」、「会社という組織の中にいながらも、新しい何かを作り出したい」と願っている人たちに贈る、これまでに「ない」ビジネス書として話題となり、ロングセラーを続ける本書がいよいよ文庫に。 文庫版オリジナル企画として、「スペシャル対談 糸井重里×みうらじゅん」も掲載。
library_books似た本をもっと見るmap書籍マップで探すroute読書パスガイドauto_awesomeAI診断で次の1冊を探す

読んだ内容を、もう忘れない。

BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。

無料ではじめる

クレジットカード不要