
この本について
仕事でちゃんとやっているつもりなのに、なぜか「頼り上手だよね」と言われたり、逆に「もっと人に頼ればいいのに」と背中を叩かれたり。どっちが正解なんだろう、と思いながら結局ぜんぶ自分で抱えてしまう。そんなモヤモヤを抱えたまま働いている人は、多い気がします。 『倒産続きの彼女』は、法律事務所を舞台にしたミステリーですが、読んでいて妙に胸がざわつくのは、登場人物が放つひと言ひと言が、自分の働き方や人との距離感にそのまま刺さってくるからなんですよね。表向きは器用に見えても、肝心なところは誰にも頼れず、一人で回そうとしてしまう主人公・玉子の姿は、「わかる…」と頷きながら読む人が多いはずです。 刺さるポイントは、まず、人との関係にある微妙なズレがとても丁寧に描かれているところ。相手から見る自分と、自分が思っている自分の差がにじむ会話が多くて、読みながら自分の日常にも同じズレがないか考えさせられます。さらに、職場での“適性”や“居場所探し”の描き方もリアルで、どのチームに身を置くかで人生が変わっていく感覚が、働き始めて数年の人ならきっと身に覚えがあるはず。玉子がどこで踏ん張り、どこで迷うのかを追うだけで、自分の選択について少し客観的になれるところがあります。 そして何より、周囲の人にどう見られているかに疲れたとき、この物語は少し呼吸を戻してくれるんですよね。頑張り方が不器用でも、過去を引きずっていても、それでも前に進もうとする姿に救われるというか。 自分の“頼り方”に自信がない人に刺さる一冊です。
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
無料ではじめる
クレジットカード不要








