
仇敵 (講談社文庫)
池井戸潤
Bright Sparks / 2016-04
累計読者数3
平均ハイライト数 3件/人
star総合評価 43/100
boltライト読書型
check_circle推定完走率 47%
この本について
仕事でトラブルが起きたとき、「自分でなんとかしなきゃ」と抱え込みすぎて、かえって事態を悪くしてしまった経験ってありませんか。ミス自体よりも、“誰にも相談しないまま進めてしまうこと”の方が怖いと頭では分かっていても、現場にいるとつい視野が狭くなるんですよね。僕も何度か同じ失敗をくり返してきました。 『仇敵』を読んで印象的だったのは、恋窪がまさにその「抱え込み癖」から抜け出せずに、職場で孤立し、誤解され、気がつけば自分の人生ごと巻き込んでいたことです。彼の足元が少しずつ崩れていく描写が、妙にリアルでした。ただ同時に、地方銀行での地味な仕事を通して、人と向き合うことや、ひとりで解こうとしていた問題を“分けて持つ”ことで見える景色が変わっていく様子にも救われました。スキルは誰かの正解を真似するより、自分で考えて試行錯誤した方が身につくという地味な真実も、この物語の流れの中だとすっと入ってきます。 組織で働くことのしんどさと、それでも人と関わりながら前に進むしかない現実を、少し落ち着いた距離から見せてくれる一冊でした。仕事で「自分だけが踏ん張らなきゃ」と思い込みがちな人には、特に刺さると思います。
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出版社による紹介
弱小銀行の東都南銀行で庶民行員として働く恋窪商太郎は、かつて大手銀行で次長職を務めるエリートだったが、不祥事の責任をとり退職していた。融資課の若き行員・松木から相談を受け、行内の事件を解決に導く平穏な日々。しかし、退職のきっかけとなった“仇敵”が現われたとき、人生と正義の闘いに再び立ち上がる...宿命の対決の行方は!?
目次
庶務行員
貸さぬ親切
仇敵
漏洩
密計
逆転
裏金
キャッシュ・スパイラル
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