
砂漠
伊坂 幸太郎
PHP研究所 / 2013-04-01
累計読者数8
平均ハイライト数 14.9件/人
推定読了時間 約1時間20分
star総合評価 63/100
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この本について
なんとなく、生き方に“正解”がほしい時ってありますよね。仕事でも人間関係でも、指示された通りに動けば間違えない世界のほうが楽なんじゃないか、とか。でも実際は、悩んで、間違えて、時々どうしようもなく落ち込んで…その繰り返しで進むしかない。そんなモヤモヤを抱えているときに、伊坂幸太郎の『砂漠』を読むと、少し景色が変わります。 この物語に出てくる大学生たちは、特別に立派でも賢くもなくて、ただ目の前のことに右往左往しながら、自分の不器用さごと日々を進んでいきます。たとえば「生きていくのは計算じゃなくて悶えながら進むこと」という言葉があるんですが、これがただの励ましじゃなく、登場人物の行動としてちゃんと描かれるんですよね。自分の主観でしか動けないことを認める場面も、目の前の一人を救うことの重さを語る場面も、妙に現実っぽい。でもその現実っぽさが、読む側の肩の力を抜いてくれる。 あと、過去の出来事や思い出が“勝手にできていく”ものとして描かれるところも刺さりました。振り返った時にいつの間にか形になっているものってありますよね。彼らの四年間を追っていくと、自分の学生時代や最近の出来事まで思い出して、少しあたたかい気持ちになります。 迷いながらでも自分の足で進むしかない、と感じている人に刺さると思います。『砂漠』は、解決策をくれる本ではないけれど、悩むことそのものを許してくれる物語でした。
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出版社による紹介
砂漠という地形のできかたや特徴、霧や露などのわずかな水を得たり、水分の蒸発をふせいだりするしくみをもつ生き物たち、遊牧民の生活やオアシスでの農業……。砂漠とそこに生きる生き物、人びとの魅力を著者撮り下ろしの写真とともに紹介。 [第1章]砂漠の気候と地形……砂漠の気候の特色/きみょうな砂漠の地形/岩や礫、砂でできた砂漠/砂のひみつと砂のつくる模様/砂の移動でできるいろいろな形の砂丘/塩の湖と塩の大地/砂漠に見る地殻変動の現場 [第2章]砂漠にくらす生き物……砂漠の植物の生きるためのくふう/砂漠の動物の生きるためのくふう [第3章]砂漠にくらす人びと……いろいろなオアシス/オアシスの農業/家畜をつれて移動する遊牧民/オアシスの大きな町/砂漠をゆくラクダのキャラバン [第4章]広がる砂漠化と対策……砂漠の歴史/砂漠化はどうしておきるのだろう/雨の多い熱帯でおきている砂漠化/砂漠化をふせぐための対策/砂漠の開発でえるもの、失うもの 【PHP研究所】
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